2011-01-01から1年間の記事一覧

名刀美女丸

『名刀美女丸』(溝口健二/1945年)をDVDで見る。繰り返し刀を打つシーンは、これ劇場でみて大丈夫なのか?と思うほどの閃光で目がチカチカする。『砂漠の鬼将軍』の空爆くらいチカチカする。 ベルさん(撮影時28歳)は着物を縫いながら、くだらぬ心配を問い…

hair cut

今日しか今週休みが取れないとわかったので、午前中に会社で伝票処理して、午後からユーロで『大地の時代』(クラウベル・ローシャ)を。映画の解体、カオス、狂気とは言われているものの、ローシャは極めて冷静、かっちりとした作りの人だと思う。(終わり…

『Petit Tailleur』

ルイ・ガレルの監督作品「小さな仕立て屋」を輸入DVD(Merci!)で。無字幕版ながら、結果そのほうが初見時は良かったんじゃないかと思えるほど。ルイ・ガレル、これ楽しく撮ったんだろうな。ささやかな作風ながら、丹念で、軽快。存分に堪能。長編作が楽しみ…

date

昨日は結局お洗濯中にベランダで融通の利かない台湾リスと喧嘩して大幅に時間が狂ったため、シャブロルに間に合わず…渋谷でオリヴェイラを再び、2本みて、エドガー・ライトをこよなく愛する支配人とビールがぶがぶ、そのまま夜のライズで『スコット・ピルグ…

トスカーナの贋作

いやー染みたね。胸の奥深くに突き刺さる映画だった。 一緒にいることのどうしようもなさ、一緒にいたいことのどうしようもなさ、いないことの、どうしようもなさ。キアロスタミの映画はいつも交渉に継ぐ交渉。世界はどこまでいっても小さな小さなdiscordと…